買い出し

今日は小生の入部している、文芸部の買い出しに出かけた。以前もこのことについては書いた記憶があるが、今回は以前よりもずっとハードなものとなった。

そもそも文芸部という紙とペン以外必要のなさそうな文化部に、何を買い出しに行くかと問われれば、そればズバリ紙とペンであった。それもそうである。文芸を致すのには紙とペンさえあれば十分であるのだからして、それ以外と言っても必要なものなんてないのであった。だが我らが文芸部、ただそうやって紙とペンだけを消費し補充しを続けるなんてことはしない。その文芸部の先代の先代の先代のずっと昔から、小生らの文芸部の部費はゆっくりとしなやかに、増やし続けているのだ。毎年その部費を使いきり、着実にその絶対数を増やしているのだ。だが今年度、頑張って使い切った部費の消費先である物品が部室に溢れ、買うべきものが少なくなってしまったのだ。まずは紙とペン、加えて部室のゴミ箱のゴミ袋、掃除のためのコロコロ、無駄に高価で一冊500円ほどするようなノートブック、思っていたより低い値だったパンチ、そのパンチの半分ほどの大きさのくせして倍以上の値だったホッチキス、文芸に費やされた作品たちを束ねるファイルブック。今回のお買い上げはそんなところだった。だがいまいち部費が使いきれていない。部長によれば、あと一万円近く残っているようだ、来年度の部長は恐らく小生なのだが、少しばかりの部費の削減は覚悟せねばならないところである。

して、今回の買い出し、なにがハードだったかというと、その正体とは詰まる所紙であった。大量のB4紙。圧倒的密度のダンボール推定十数キロを小生は部長と二人、推定1キロ超をひたすら歩いたのである。長かった。まるで砂漠で見た幻影のオアシスのごとく長い距離であった。なにせただ重いだけの長方形の段ボール、持ち方に困る困る。持ち手などあればいいのだが、段ボールの製造会社にそんな親切心は欠片も見出せない。文芸部の癖にその日は間違いなく運動部以上に腕の筋肉を浪費したのではないかと空想したほどである。小生が今これを書いている手は諤諤である。決して冷たさに悴んでいるわけではない。あまりの筋肉の過剰使用に、手が悲鳴をあげているのである。小生、もう少しばかり筋肉をつけようかと思った日であった。小生が本気を出して鍛えれば、ライザップで得られる効果なぞ自宅で手に入れられるはずである。まずは腕立て伏せの10回から始めようと思う。