髪の毛

今日は床屋に行った。

しばらく伸ばしっぱなしにしていたので小生の髪の毛はかなりの毛量だったようで、切られ床に落ちた自らの髪の毛を見て自分でちょっと引いた。それを放棄で一つの場所に溜められると、そこから何か新しい生物が生まれそうな気配すらある。恐らくベム、ベラ、ベロの3人が今晩あたりに僕の家に訪ねてくるのでは無いかと内心おどおどである。

自分の一部を鋭利な刃物で切られていた時、小生はずっと物思いにふけっていた。床屋や美容室というのは、自らのただただ無防備な姿を晒していることに他ならない。つまり、ちょっと鏡から目を離した隙に彼奴らは一瞬にして小生の大事な毛を根こそぎ剃ることだってできるのである。小生少しだけ髪を切るのが怖くなった。

それと小生の隣のお客さんの髪を切っていた若い店員さんが、店に設置されたスピーカーから流れてくる三代目じぇいそうるぶらーざーずの去年流行った曲に合わせてハサミを動かしていたのには小生もなんだかほっこりした。